セキスイハイム東四国

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住まいのコラム

ペットの介護 |2024.10.15

 動物王国といえば、昭和な私の年代はムツゴロウとゆかいな仲間たち動物王国を思い浮かべる。クマやキツネ、馬など様々な動物の生態を教えてくれた、ブラウン管の中の動物園でした。令和は坂上どうぶつ王国で、犬猫保護活動を通じて命の大切さを伝えている。

 現在日本で、ペットを飼っている人は約3割で、犬そして猫の順。ペットを飼っていて気になることの第1位は病気やけがをしないかのようだ。
 家の中は意外に危険がいっぱいである。玄関や階段、和室など家の部位による段差やソファーや椅子などの家具の段差である。短足種にとってはその段差がヘルニアや変形性関節症にかかわる可能性がある。人と同じように花粉症、皮膚炎もある。したがって住まいの空調管理が重要になる。こんなに暑い日では家の中で熱中症のリスクも高まるので24時間エアコン稼働が必須、もし停電にでもなったら大変である。
 そして高齢化の問題である。我が家の猫は15歳と高齢化し、糖尿病のため毎日朝晩のインスリン注射が欠かせない。効き過ぎたときの低血糖症は命にもかかわるので細心の注意を払う。変形性関節症で昔のようには跳び跳ねることができない。今後、歩行困難、排せつ困難、認知症などのリスクもある。おむつなど排泄物対策、徘徊などの対策も必要になる。
 猫の今がわかるよう、見守りのためペンダントやトイレを導入し、様々なデータがスマホ上で確認できるようにしている。おしっこやウンチの回数や量、食事や水飲み回数、寝る、走る、歩くなど活動も見える化し、体温や気温もわかる。離れていても見える安心感は代えがたい。異常値を早く発見することで早めの手当てが行える。

 人以上に住環境を整え、普段通りの生活を長く、加齢に伴う機能低下にも住まいが寄り添えるようなことを考える必要がある。高齢者が高齢ペットを飼育することは、考えているほど簡単ではないであろう。自分の体ですら思うように動かない中での老老介護は過酷であるに違いない。災害時の飼育の継続のため普段からの準備、備蓄(水、食料、電気)が必要である。
 人もペットも高齢化の際に、住まいや設備がそれらを少しでも軽減して、幸せな時間を少しでも長くして欲しい。