セキスイハイム東四国

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住まいのコラム

南海トラフ地震臨時情報と平屋 |2024.09.15

 宮崎県沖で最大震度6弱の地震が発生し、8月8日に初めて南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表された。防災グッズや水、簡易トイレ、米やトイレットペーパーも品薄になっている。
 お米は日常生活に影響が大きい。政府の備蓄米の放出を要請する自治体もあるが、もうすぐ新米の季節、今放出すれば新米の価格が落ちてしまう、今から古米をわざわざ納品して在庫になるリスクを小売業が取るだろうか。台風10号で稲刈りは遅れたのか、稲そのものは大丈夫なのか、その情報が流れてこない。
 日頃の防災意識が足らなかった結果であり、これを機に備えをすべきである。命を守るための我が家の耐震性能や家具の転倒防止は出来ているであろうか。

 最近注目されている平屋はなぜ地震に強いとされるのでしょうか。まずは、家の重さが2階建て以上に比べ軽いから、衝撃が少ないこと。次に、高さがないため変形量が少ない、揺れにくいこと。重心が低く軽いことは地震に強いようです。
 赤ちゃんが転びやすいのは頭が重く足腰が未発達の歩き始めで、ハイハイの時には転ばないと喩えるとわかりやすいのでしょうか。
 廊下や階段という通路が不要で、効率の良い設計のため総予算を抑えることもできることからも人気が高い。子育て期も熟年期も家事も同じフロアーの生活が無駄な動きも少なく体への負担も少ない、つかず離れずの距離感が居心地のよい家族関係になる。空調効率がいいのは光熱費の負担も少なく家計には助かる。

 リフォームで多くなっているのが、2階の主寝室を1階に移動してワンフロアーの生活にする、間取り変更のシニアリフォームである。2階への移動が膝や腰への負担が大きく転倒の可能性も高まっているからである。子供たちが巣立ち、そんなに大きなスペースが必要なくなっている、掃除も大変。瓦を葺き替えて軽い屋根材にしたりする耐震化や台風対策も多い。実質、2階建ての平屋化リフォームである。
 家は2階建てであるべきという既成概念にとらわれない発想で考えると、合理的以外にもいろいろなメリットが見えてくる。どう暮らすかの視点で考えてみることが大事だと思います。