セキスイハイム東四国

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住まいのコラム

②備えない、備え |2024.02.15

 能登半島地震でのライフライン(電気、ガス、水道、通信、交通網)の復旧に日数がかかって、1か月を過ぎてもまだ届かないエリアがある。そのため一次避難場所から、医療や介護や教育の必要な方たちの二次避難が始まっている。孤立化集落がライフラインの整った場所への集団での二次避難も行われている。ふるさとには戻れるのだろうかという不安は大きいものだろう。

 災害時にライフラインをいかに確保するか、備蓄が大事と言われるが、目安と言われる3日分では足らないのが、能登半島地震を見て思う。被災地が広範囲に渡れば、支援物資が届かない、人口密集地大都会での災害であれば、支援物資の量が圧倒的に足らなくなるであろう。

 我が家や会社単位で人数分の物資の備蓄となるとかなりの量になるであろう。当然収納場所にも困ってしまうし、普段チェックをしていなければいざというときに消費期限切れや、使い方がわからず誤使用や役に立たなかったりもする。そこで注目したいのがローリングスストックである、普段使うものを保管して、使いながら減った分を補充していく方式であれば、消費期限切れを防ぐことができる。食べなれた、使い慣れたものであるから、災害時の精神的に不安定な時にも、安心材料の一つになるかもしれない。これが備えない、備えである。「いつも」と「もしも」の境界線がないフェーズフリーとも言われる。

 電気を得るために、雨天時に発電機を玄関内で稼働させたり、暖を採るために練炭を使用する際は一酸化炭素中毒に気をつけなければならない。これは、「もしも」の時に起こりやすい。普段から使い慣れていないからである。
 太陽光発電のように屋根の上で発電し使用できるのであればこうした事故は起きない。ただし停電時の操作方法を理解し、操作がができればである。手動操作で自立モードに切り替え、専用のコンセントから1,500Wまでの電気の使用が可能になる。晴天時など発電できているのが大前提である。これも「もしも」の時のことである。
蓄電池があれば、停電時に自動で電気を供給し、復電時に自動で元に戻してくれる。つまり操作不要である。専用コンセントではなく、すべての部屋で200Vも使うことが出来る機種もある。普段と使い勝手が変わらない。そうなれば「いつも」のままであるから困らない。

 備えようとするから無理が出るところ、備えなくとも備えている状態にしていくことが、防災の新しい考え方である。