コロナでも3密を避け、手指消毒の基本行動を徹底しようと言われた。災害時には手指消毒用のアルコールの備蓄、水の確保によるハミガキ、のどの乾燥を防ぐ、加湿、薬を呑む、身体を拭く、調理。これを避難所に頼るのは、費用やスペースなどやはり限界がある。各家庭や事業所で備蓄しておく分散型備蓄が必要だ。地震や台風だけでなく、酷暑という災害では、断水ではなく、水不足により水道から水が出なくなることも想定しておきたい。熱中症予防のために水は必須だ。停電により扇風機もエアコンも使えなければ、昼も当然だが熱帯夜にも体がもたない。連日猛暑日や熱帯夜の続くこの時代の夏を水も電気もない中でどう乗り切れるのか。
空気も水も安全もタダでは手に入らない。日ごろから、各自が備えておかなければいけない。
消費期限を過ぎた水も、飲料には適さないかもしれないが、トイレの汚物を流したり、冷却水、清掃用水などに活用する中水という価値のある水になる。上水、中水、下水の考え方で循環利用を考えていきたい。
防災の日だけに防災を考えるのではなく、常に今、災害が起きたらどうするか、想像力をもって考えていきたい。