セキスイハイム東四国

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住まいのコラム

防災の日と感染症 |2023.10.15

 防災の日である9月1日に、内閣感染症危機管理統括庁が発足したのはご存じだろうか。内閣官房に置かれ、内閣副官房長官がボスで、平時は38名の職員が専従し、緊急時には101名に増員するようだ。つまり官邸主導で機動力がある部隊だということだ。この機関が主導して、縦割り行政の調整に当たるようだ。

 もし今、災害が起きたら、避難所の運営はどうだろうか。コロナ禍で人の接触が少なくなったり、マスクでの飛沫感染や手指消毒の励行で、様々なウィルスや病原菌に触れることが少なくなったためなのか、ヘルパンギーナ、溶連菌、麻疹、ヒトメタニューモウィルスへの感染者が増加しているようです。この様な感染症のリスクにさらされて、避難所で長期間暮らすとなると感染爆発につながるかもしれない。不安という強いストレスの中で免疫力が低下したり、十分な食事ができないから体力が落ちていく。薬剤やお医者さんの支援が届かなければ、命の危険となる可能性がある。

 コロナでも3密を避け、手指消毒の基本行動を徹底しようと言われた。災害時には手指消毒用のアルコールの備蓄、水の確保によるハミガキ、のどの乾燥を防ぐ、加湿、薬を呑む、身体を拭く、調理。これを避難所に頼るのは、費用やスペースなどやはり限界がある。各家庭や事業所で備蓄しておく分散型備蓄が必要だ。地震や台風だけでなく、酷暑という災害では、断水ではなく、水不足により水道から水が出なくなることも想定しておきたい。熱中症予防のために水は必須だ。停電により扇風機もエアコンも使えなければ、昼も当然だが熱帯夜にも体がもたない。連日猛暑日や熱帯夜の続くこの時代の夏を水も電気もない中でどう乗り切れるのか。

 空気も水も安全もタダでは手に入らない。日ごろから、各自が備えておかなければいけない。

 消費期限を過ぎた水も、飲料には適さないかもしれないが、トイレの汚物を流したり、冷却水、清掃用水などに活用する中水という価値のある水になる。上水、中水、下水の考え方で循環利用を考えていきたい。

防災の日だけに防災を考えるのではなく、常に今、災害が起きたらどうするか、想像力をもって考えていきたい。