総合経済対策として激変緩和措置のガソリン代補助金があっても、180円台のガソリン代である。ガソリンスタンドでの満タン給油も躊躇ってしまう。延長して10月には175円台にするとされているが。いずれにしても税金が使われているわけで、先送りしているだけで、結局は違う形でこの負担分はいずれ支払うことになる。
ではいつ終わるのだろうか。このまま延長を繰り返していけば、雪だるま式にこのツケはさらに大きくなるのである。
この補助金、ガソリン価格を抑制し短期的には家計簿の負担軽減につながる一方で、脱炭素社会に逆行しているとも考えられる。ガソリンが高いからこそ、今まさに電気自動車へのシフトを加速して、中長期的に温暖化対策とともに新しい時代に移行すべきだとも思う。こんなに消費者心理を動かすような社会背景はそうはやってこないから、千載一遇のチャンスを逸してはいないだろうか。
この影響は、流通や製造の単価を上げ、ますます物価高につながる懸念がある。この10月には食品4,533品目が値上げの予定のようだ。平均値上率が15%であるから、スーパーでの買い物も、つい手が止まってしまう。