「もし、ガスが使えなかったら」と考えたことは、今まであっただろうか?
想定も想像すらしていないのではないだろうか?
お風呂に入る際にガス給湯器を使用する
料理の煮炊きにガスコンロを使用するなど、
ガスは生活から切り離せない、
あって当たり前の「ライフライン」と言われるものである。
もし、地震などの災害による供給停止ではなく、
ガスの逼迫により供給されなかったらどうだろうか。
ガスが家庭で使えなければ、外食やスーパー銭湯で代替しようとしても、
それらもガスを使用しているため、食事や入浴ができないのである。
節ガスを呼びかけられているが、現実感がない。
強火を弱火で料理したら美味しいのだろうか。
結局は調理時間が長くなるだけで、必要なガスの量は変わらないのではないか。
お風呂は2日に1回で我慢できるだろうか。
ウクライナ情勢により、ロシアへの経済制裁の反動が、
世界のエネルギー供給のバランスを崩し、
液化天然ガスの争奪戦の様相を呈してきている。
もし入手できても高価な買い物になるに違いない。
ガスは電気と違って家庭で作ることができないのである。
この冬はとても厳しい状況である。
節電の呼びかけがなされているが、節ガスは可能だろうか?
この冬はエネルギー不足が家庭や家計を襲い、
年末恒例の歌番組や除夜の鐘どころではないかもしれない。
最悪のシナリオを想定しておいた方が良いだろう。
そこで現在注目されるのが、エネルギー源を電気に絞る「オール電化住宅」である。
IHクッキングヒーターで調理し、エコキュートでお湯を沸かす生活である。
電気代も高騰しているが、ガス代も同じく高騰している。
エネルギー源を電気に絞り、さらに家に太陽光発電があれば、
電気を創ることができるのである。
自家消費のため、その分電力を購入しなくてよい。
家計にも優しい、環境にもやさしいといえるだろう。
地球温暖化や人口増加による農作物の生産量減少への備えとしての
食糧自給率の向上、エネルギー資源の確保。
日本が抱える問題は、すなわち各家庭の問題である。
お野菜は自給自足、電気も自給自足、お水も自給自足など、
各家庭での自給率向上がこれからの家づくりの課題であろう。
昭和の名ドラマ「北の国から」の家づくりがお手本になる。
お庭は観賞用の樹木ではなく、農作物に適した土の搬入やハウス栽培施設。
雨水を貯留しトイレや庭の散水、洗車には再利用。電気も自給自足。
これからの家づくりは自給自足がテーマになるのではないだろうか。