セキスイハイム東四国

  • SNS&Blog
  • お客様相談センター
  • 入居者様へ
  • 入居者様へ
  • SNS&Blog
  • お客様相談センター
  • 入居者様へ
  • 入居者様へ

住まいのコラム

今冬の心配「ガス供給が停止したら」 |2022.09.01

今冬の心配「ガス供給が停止したら」

電力の安定供給、
そして脱炭素社会に向けて、原子力発電の再稼働だけでなく次世代原発の開発、建設を検討するよう岸田首相が8月24日GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議にオンラインで出席し、指示をした。

参院選も終了し、絶妙のタイミングで持ち出した感がある。
しかし、日本の電力不足は危機的状態である。世界も電力の安定のため
原発の活用に舵を切り始めている。
イギリスは2030年までに8基原発新設の予定、
フランスは2050年までに14基だ。

もっと心配なのは「ガス不足」だ。
日本の商社が出資するサハリン2が鍵を握る。液化天然ガス(LNG)を有利な価格で調達しているが、今後のロシアの出方では様相が一変する。
また欧州は、ロシアからパイプラインの点検と言われ遮断されている。
そのため世界的にLNGの争奪戦が始まっている。
バランスが崩れた中で日本はLNGの調達ができるのだろうか。

もしガス供給が停止したら。
火力発電所が稼働できず、電力不足が一段と深刻さを増す。
LNGを主原料としている都市ガスの供給が止まる可能性がある。
節ガスなんて言われても、調理が強火から弱火にしたら
美味しくないだろうし、調理時間が長くなるだけで使用量は
変わらないのではないか。
ガス供給停止となると、各家庭でガスコンロはカセットコンロで数日間
代用するしかない。
カセットボンベの備蓄が必須だ。
しかし、ガスボイラーの代替は不可能だ。
この冬はお風呂に入れない可能性がある。
ガスは家庭では作れないのである。
さらに深刻なのは、外食産業や旅館、ホテル、大浴場施設などは
ガスが使えないと営業ができない。
コロナ禍の後の大きなリスクである。

これに備えるには、
・都市ガスからプロパンガスへの切り替え。
ガスの種類によりコンロやボイラーの機種が違うので部品交換や
買い替えが必要となる。

また一般的に都市ガスよりもプロパンガスの方が料金は高い。
・ガスではなくオール電化にする方法がある。
ガスは作れないが、電気は家庭でも作ることができる。太陽光発電である。

このエネルギー問題の解決策は、電力会社依存から脱出し、
分散型電源、つまり各家庭でエネルギーを創る時代。
貯金高や資産が裕福を示すものさしではなく、
電気を創ることができるかに価値がある時代なのだ。
住宅のインフラ整備はサバイバル戦略となる。