セキスイハイム東四国

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住まいのコラム

「猛暑と日本建築」 |2022.07.15

「猛暑と日本建築」

梅雨が早々と明け、連日暑い日が続きます。
日本最高記録の気温が観測されるかもしれません。
電力不足だけでなく、水不足も気がかりです。
コロナの感染が全国的に上昇傾向にあるのも心配です。
熱中症予防に、屋外では近距離で会話するとき以外は原則マスクを
外すよう政府の見解が公表されましたが、このような状況では不安です。
皆さんはいかがされていますか?
熱中症予防かコロナ感染予防か。

猛暑の中、外ではこまめに水分をとるなど気を付ける一方で、
室内での熱中症にも気を付けなくてはいけません。
温度28度、湿度70%を超えたらエアコンを積極的に活用しましょう。
寝るときには、除湿運転で湿度設定を50~60%に下げると、
体を冷やしすぎずに体感温度だけを下げ、汗をしっかり乾かすことが
できるので、眠りやすくなるそうです。

日本の建築は、兼好法師「徒然草」の一説にもあるように、夏を中心とした
建築でした。
電気の無い時代、高温多湿の日本の夏を、いかに涼しく過ごすかが
重要だったのです。その中で軒の文化が生まれました。
軒を長く出すことによって直射日光を遮ることが、涼しい環境を生むのです。つまり遮熱性能の高い住宅だったのです。
さらに軒の下には、柿を吊るしたり、大根を干したり、ご近所さんとの
コミュニティーの場所にもなりました。

ところが近代の建築ではコストダウンのためか、限られた敷地の中での
効率的な建築のためか、次第に軒の短い住宅や軒の無い住宅が
多くなりました。
エアコンなどによる空調管理や断熱材の普及で、適温になった室内の熱を逃さないで維持する断熱性能を重視するようになりました。

夏のリフォームで人気なのは、まさにその軒を後付けするものです。
「オーニング」とよばれる可動式の日よけ・雨よけです。
カフェの室外でお茶する空間を想像してください。
台風など強風時には格納できるので便利です。
「スタイルシェード」窓は現代風すだれです。日よけだけでなく、外から
見えにくくなり、プライバシーを守ることもできます。

外で夏の強い日差しを遮ることがポイントです。
カーテンで遮熱しても窓とカーテンの間の空気が暖められるので室内の
温度は上昇します。つまり外で遮熱、内で断熱という組み合わせが大事です。
地球温暖化が進む現代では軒の文化をもう一度考えることが重要です。
電気代高騰時代には、太陽光をたくさん搭載するために
屋根面積を大きくする、それが軒の文化を復活させ
夏に涼しい住宅になることにもなりますね。