健康寿命は世界保健機構WHOが2000年に提唱した考え方で、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示します。 その「健康寿命」が厚生労働省から3年に1度の国民基礎調査を使って推計発表される。2016年は男性72.14歳、女性74.79歳と食生活の改善により男性が0.95歳、女性は0.58歳と3年間で伸長しているそうです。 2017年3月発表の平均寿命は男性80.75歳、女性86.99歳と世界でも屈指の長寿国。 この健康寿命と平均寿命の差が、介護が必要となる期間。この差を縮めることが、社会保障費の抑制にもつながり、本人も家族も経済的にも精神的にも最期の時を健康で迎えられるのを願います。
この健康寿命を延ばすために必要な方法は、厚生労働省のスマートライフプロジェクトに掲げられている行動では ・適度な運動 ウォーキング ・適切な食生活 野菜の摂取 ・禁煙 ・健診と検診の受診 住まいから考えると、家の中での事故を防ぐことではないかと考えます。 ・段差 ・暖差 をなくすことにより、 ・段差が原因で転倒事故による骨折で廃用症候群にならないこと。 ・暖差が原因で、ヒートショックによる血圧の急激な変動で血管障害を引き起こさないこと。 このようなことで、骨折しギブスで固定し外した時に動かせなくなるように、血管障害など治療で安静状態を継続すると身体能力が低下し、精神状態にも悪影響を及ぼし、これが寝たきりにつながります。 住宅も家族も健康寿命を延ばすことが大事です。 そのためにも住宅の危険因子を取り除く設計が大事になってきます。何も高齢者に限らない。高齢者に優しいことは幼児にもペットにも優しい。住まいの設計の際にちょっとした優しさをテーマにしてみましょう。