6、3、3で小・中・高12年と昭和世代には懐かしいCMはご存知ですか、学習机の宣伝である。多くの子どもたちが子供部屋という空間よりもこの机が欲しかった。机、引出し、ライト、椅子とシステムされ、まるで秘密基地のようで、さらにはキャラクターやアイドルが登場して、購買意欲を扇動された。メーカーは12年も使うのだからとより高価なものを購入させる戦略ではなかっただろうか。次の4年間の大学生活に持っていくにはあまりにも重すぎて、実家の子供部屋に置いたままか、インテリア性が高くないから次の世代には受け入れられず、処分されたか。
その家具の置き方でも、声の掛け方が違う。漫画が好きな太郎君、手元が見えなければ「またマンガ読んでいるの、たまには勉強しなさい」と言ってしまうであろう。もしその際に勉強していたら太郎君は傷つくに違いない。手元が見えれば正しい状況判断で声が掛けられるであろうに。地震の際には寝ている上部に、このような机や本棚などの家具が倒れてこないように配置し、なおかつ固定することが望ましい。このような家具の配置方法がインテリアの基本だと思う。子供部屋の家具の配置を子ども自身が工夫し試すことが空間把握や創造性を生むのではないだろうか。子供部屋を作るのであれば楽しい空間であってほしい。