セキスイハイム東四国

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住まいのコラム

庭と家と家族 |2024.11.01

 家を建てる際に、外構計画を立てます。地境へのブロック塀やフェンスの設置、カーポート、門周り、玄関へのアプローチ、植栽など主庭の設計。
当初の銀行融資に外構工事費を算入するためや、住み始めるときから内装(インテリア)や外構(エクステリア)が揃った完成状態にするためです。
 その外構計画の際に、最近は植樹するかしないかで悩んだりします。草取りや水遣りなどメンテナンスが煩わしいので、何もしなかったり、なるべく本物のような人工物(人工芝、コンクリート)で仕上げたりする。予算がないので最低限で抑え、後から自分でやる楽しみと理由付けし、後回しにしてしまうこともあるだろう。

 草木に陰影ができ、風が抜ける。新築記念や子供とともに年月を経て育つ樹木、鳥や蝶の憩いの場所となり、葉擦れの音や蝉時雨、虫の音で季節を感じ、咲く花がご近所さんとの話のきっかけになる。水たまりに月が顔を覗かせ風情を感じる。適度に視線を遮り、緩く柔らかく地域とつながる。道路から玄関ドアまでの間で、ONからOFFへの切り替え家族の時間が始まる。
 空き巣被害を防ぐには、防犯カメラや防犯ライトの設置や、音が鳴る玉砂利の敷設、電柱や樹木、カーポートやストッカーを伝い侵入されるのを防ぐための配置設計などもあらかじめ重要だ。
 地域とのつながりの中で、地震によりブロック塀の倒壊や強風によりテラスの屋根のポリカーボネートや植木鉢が飛ばされ近隣家屋や車、人を傷つけたりしないよう注意を払わなければならない。何もしない殺風景や奇抜すぎたり、閉ざし過ぎたりする外構計画は、景観上の責任もある。

 家とともに庭があり家庭という文字があるように、切り離せない、切り離したくない庭である。外から家を考え、家から外を考え、その家の中でどのような家族を築いていくのか。上質で豊かな時間や空間で暮らすために、お金をかけるのではなく、知恵を使い設計していきたいものです。